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施設長コラム

授受を通して見える人格


人は誰でも、何かを頂くことは嬉しく、差し上げるのは楽しいものです。
ただ、ときには頂いても嬉しくない、あるいは、かえって迷惑に感じることがあるのも事実です。
実は”ものをやり取りする行為”は人格を判断する重要な尺度を含んでいます。
どういうことなのか、段階を踏んで解説してみましょう。
第一段階
何でもいいからもらうのが好きな人。今必要としていないものでも、すでにいっぱいあるものでも、
頂ける物はなんでもいただきます。そして、たとえ不要になったものでも差し出すことを嫌う人。
第二段階
逆に何でも差し上げることに喜びを感じる人。たいして使い道のないものでも、相手がもらっても困るものでも、
とにかく”あげる”ことに満足を感じる人。ただし、大切なものはしまっておいて。
第三段階
相手の要望に応えて何かを差し上げるとき、自分の境遇を”私は差し上げることができるほど持っている、
そして、差し上げる心も持っている”と喜び、感謝しますが、ひそかに見返りを期待する人。
第四段階
要望にお応えして差し上げ、喜んで受け取ってもらえたとき、”自分のような者が差し出すものでも
感謝して受けて頂けた”と、先方の気持ちに感謝し、見返りを期待しない人。
第五段階
お互いの持ち物を共有物のように融通しあって、もののやり取りにこだわらない関係にあることに
一番の喜びを感じる人。そして、同じ価値基準、同じ程度の道徳律の人と共存できることに感謝する人。

あなた自身は現在どの段階で生活していると思いますか。
あなたの周囲を見回したとき、どの段階の人がそれぞれ何割くらいになりますか。
せめて、三段階あるいは四段階の精神生活をし、五段階の付き合いができる人を一人でも
多く持ちたいと思いますがいかがでしょう。


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