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施設長コラム

個人識別法

今日、ただいま、地球上に70億を越える人が呼吸をしています。
その一人一人を見分ける方法がいくつあるかご存知でしょうか。
誰でも直ぐに想い浮かべるのは指紋でしょう。
次には血液型(ABO式やRh式以外に約30種類の型があることが判っており、
さらに白血球、血小板,血漿等の抗原は数百種類におよぶとされています。)や歯型がよく報じられています。
文明の利器が発達したおかげで手掌静脈や虹彩が”鍵”として使われるようになり、
最近は何かというと遺伝子検査が行われています。他に声紋、筆跡、歩行姿勢あるいは
顔の器官の配置なども比べられています。

ところで、何故これほどの識別方法が必要なのでしょうか。神様だって「生めよ、増えよ。」
とは言われましたが、人間を造り始めたころにはまさかこれほど人口が増え、
人種が分かれるとは思っていなかったでしょう。
つい1~2世紀前まで平均寿命は30年足らずで、現在でも50~60年ですので100年もすれば
そっくり入れ替わります。ですから、5~6世代ごとに同じ姿形や声の人間であっても
現実的に支障はないはずです〔実際にそうなのかも知れませんが〕。
それに、神様だって全て別の鋳型を考える必要がなくて楽ができるでしょう。
個人の識別が必要になる場面といえば、事件か事故が発生したときと、
後継者の確認が必要な場合くらいしか思いつきません。

しかし、来世でも個人確認を要する事態が生じるとすれば話は別です。
ただ、神様の台帳には全ての人間の現世での行状や願い事が記録されているはずですから、
来世で改めて人物確認をする必要はないでしょう。
人は生来の姿形を自分で変更することは不可能なのですから。
ただし、もしかすると来世があるかもしれないと思っており、
しかも彼の世でも安穏な生活を望んでいる人は台帳に汚点を残さないように、
また、ついた汚点の償いをこの世にいる問に済ませておく必要があります。
何故なら来世の入り口では、自分の経歴の採点を自分でさせられるそうですので、
この世で上手く他人の目から隠しおおせたことも、隠し通すことができないのです。
人間はやはり本人の意思とは関係のないところで造られた存在ということを認めざるを得ませんです。ハイ。


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