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施設長コラム

“笑い”の多面的分析

笑いには人の心を平安にするカがあり、加えて免疫力を高める効果を持っていることが定説になっています。
ユーモアを発することのできる脳には精神的余裕があり、そのユーモアに共感できる脳も同程度か、
それ以上のゆとりが無ければ成立しないからです。
そして、投げかけられたユーモアによって引き起こされた”笑い”は窮状に陥っている脳に一時の休息と
解放をもたらします。その結果として脳の束縛から解放された全身の筋肉は弛緩し、
こちらの面からも心理的閉塞感を打破することになります。左様、笑いのある生活は心身の飛翔を許し、
どんな薬よりも認知症予防に有効であることを保障します。

私のユーモアの教科書:  A「 君はユーモアが上手だね。 」
                 B「 You more! 」

A)笑いの質                            B)おかしさの内容
 ア)相手のある笑い                         1)こっけいである
  1)愉快な笑い                           2)好ましい、心引かれる
     ・微笑(ほほえみ)                      3)趣がある、風流だ
     ・巧笑(愛嬌のある笑い)                  4)かわいらしい、愛すべき
     ・哄笑(大笑い、高笑い)                  5)優れている、見事
  2)愛想笑い                            6)変だ、変わっている
     ・追笑                             7)あやしい
  3)不満、不同意の笑い                      8)愚かしい
     ・苦笑                             9)粗末だ、みすぼらしい
  4)見下した笑い                          10)馬鹿にする
     ・冷笑(あざけり、さげすみ)                 11)ま違っている
 イ)一人笑い
  1)にやにや笑い(快事、慶事の想いだし)
  2)ほくそ笑み(策略の成功)
  3)空笑(不成功、失望)

                     
C)身体表出部位                         D)笑いの発生源
  1)目で笑う                           ア)大脳辺縁系
  2)涙を流して笑う                            ・本能の欲求が満たされた快感の表れで 
  3)鼻で笑う                                  「心的笑い」とされている
  4)頬がゆるむ                              ・口もとに表われる
  5)口をあけて笑う                            ・新生児から学童低学年まで
  6)顎がはずれるほど笑う                   イ)新皮質一前頭連合野    
  7)満面の笑み                             ・大人的「精神的」笑い
  8)肩をゆすって笑う                          ・目もとに表われる
  9)手が笑う※                              ・学童高学年以後
 10)背で笑う
 11)腹をかかえ転げまわって笑う(抱腹絶倒)
 12)膝が笑う
 { ※9)、12) は本稿の主旨とは異なる使用法 }

             
モナリザは“目もと”と“口もと”の両方で微笑んでいます。
おそらく作者は「D-イ」から発した「A-イ-2」を浮かべ、鑑賞者の姿を背後からながめているに違いありません。

平静な状態で“自然に目じりが下がり、頬がゆるむ笑い”を誘発する行為や会話が、
その人の知的レベルに最も良く一致している内容とされています。

また、人の輪をつくり、良好な関係を保つためには“笑顔”に勝る方法はありません。
日々の生活を潤いあるものにするため、毎日必ず“笑顔”を持参してください。
そして、夕方には忘れずに持って帰り、御家族みなさんの胸に灯りをともしてください。


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