トップ > 施設長コラム > 隣人と助け合ってはならない運命?

施設長コラム

隣人と助け合ってはならない運命?

地球上には現在195の国連加盟国(2012.1.1.現在)が存在しますが、
武器を持たない国は一つもありません。バチカン市国にも衛生兵がいます。
そして、地球上には現在も100箇所以上の人種間、宗教間または国家間の紛争地域があり、
殺し合いをしています。
そして、全ての国が、大きい国ほど多額の費用をかけて殺し合う道具(武器)を造り、
使用訓練を行っています。
さらに、武器製造をはじめとする軍需産業が高い割合の税収源となっている国の為政者は、
治安維持あるいは専守防衛などと臆面もなく詭弁を弄し、自己弁護するとともに企業を擁護しています。

また、家庭や職場における一人一人は勤勉で思いやりがあり、
決して争いを好む人ではないのに、主義、主張のもとにまとめられた集団は何故相手を受け入れ、
協調することができなくなるのでしょうか。如何に崇高な信条を掲げているとしても、
根底に”我欲”が潜んでいることは明白であり、相手に責任を転嫁する手法は全人種共通です。

また、日本では毎年約1万人の交通事故死者と3万人強の自殺者がでています。
さらに、他の事故、災害および餓死者を合わせると地球規模ではどれほどになるでしょうか。
お気付きですね、これらは実は全て健康体での死者なのです。

一方、地球の人口は今なお年間8000万人ずつ増加しています。
幸か不幸か近年日本の人口は減少に転じましたが、全人類に友愛、博愛の精神が育って、
これらの健康体で死亡することがなくなったとしたら、人口増加は一層加速して、
地球号は太陽の消滅(約50億年後と推測されています)よりはるかに早く沈没してしまうかもしれません。

地球の温度は確実に上昇し続けており、汚染された空気は瞬く間に地球全体を覆いつくします。
産業革命前ならいざ知らず、現代の我々はもしかしたら隣人と助け合ったり、
貧しい国へ援助してはならない運命のもとに置かれているのでしょうか。とすれば、
一層真剣に、もっと急いで他の星への移住を可能にしなければ、全ての人に武装が必要になったり、
二艘目の“ノアの方舟”が必要になったりするでしょう。

私がその時代に立ち会うことは不可能ですが、ほんの少し残念な気持ちの奥に、
“地球全体総不幸”な状態を見なくてすむことにたいして胸をなでおろす気分と、
子孫に対して誠に申し訳ない気持ちの両方があります。

昨今の日本を取り巻くきな臭い雰囲気も合わせて、
皆さんはどう受け止めておられますか?


ページの先頭へ

〒426-0033 藤枝市小石川町2-8-13

TEL: 054-647-3833  FAX:054-647-3831

医療法人社団凜和会 介護老人保健施設 フォレスタ藤枝