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施設長コラム

人生の分岐点

あなたのこれまでの人生には何回の、どのような分岐点がありましたか?

近年“自分史”という言葉を耳・目にするようになりました。
自分の生きた証を少し詳しく後世に伝えようとして、
また子孫がルーツを探す手がかりを残すために記録しておくようです。
作成しやすい専用のノートも販売されています。

さて、本題にもどりまして、
先ず自分を製造した二人はどういういきさつでいっしょになり、
何時、どこで自分の原基は創られたのでしょうか。

自分の意思のおよぶべくもないこの段階で、すでに多くの分かれ道があります。

例えば“もし二人が出会わなかったら”、“どちらかが結婚に応じなかったら”、
“産むと決断し、実行されなかったら”、自分は存在しませんでした。

成長の過程では、“兄弟の中での自分の順位や男女の別”、“通った幼稚園の選択”、
“父親の転勤に伴う転居や転校”、“罹った病気や怪我”、“高校、大学などの受験の成否”、
“出逢った人や恩師”、“就職”など、さらに小さい出来事もあげれば限りない分岐点があります。

そして、これらの節目で「自分が得たのと反対の結果が出ていたら」、
あるいは「別の道を選んでいたら」現在とは全く違った生き方になっていたでしょう。

以前、小欄で “人生=選択の連続” と書きましたが、現在の自分の姿はその連続した選択の集大成なのです。
そのとき、そのときに選択した理由はあったでしょうが、振り返って通覧して見ると、
自分の意思だけではない、もっと大きな力あるいは意向に導かれていたような不思議な感覚にとらわれます。

ともあれ、通過した過程を想い出し、吟味することによって、今後の行き方をより良い方向に向ける判断材料に
することができるという意義もありますので、自分史作成に取り掛かってみませんか。
さしあたり、新たな年度の始まりに際して、後年喜びのうちに思い返す節目の年になるような
想い出作りを目標に掲げられてはいかがでしょう。

どの人の人生も波乱に富んでおり、一大長編ドラマそのものなのです。


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